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柳沢紅白戦で復活弾!豪州戦OK

紅白戦後半、ボールに飛びつく柳沢(撮影・蔦林史峰)
紅白戦後半、ボールに飛びつく柳沢(撮影・蔦林史峰)

 サッカー日本代表のFW柳沢敦(29=鹿島)が、W杯初戦のオーストラリア戦(12日・カイザースラウテルン)に間に合った。右太もも裏の肉離れで別メニュー調整が続いていたが、9日午後の紅白戦に後半から出場。開始早々にヘディングで1得点を決める活躍で、実戦復帰の手応えをつかんだ。初戦のベンチ入りは確実で、試合当日の状況次第では先発出場する可能性も出てきた。

 文字通りの「一発回答」だった。後半開始から約30秒後のファーストタッチ。左サイドの三都主にボールが回ると、柳沢はファーサイドへ加速した。左クロスに合わせて体を思い切り浮かせ、打点の高いヘディングでゴール。観客席で見守ったサポーターからも拍手がわき起こった。故障後に初めて臨んだ実戦形式。「今日、出場できたことで(初戦も)行けるという感じです」。笑みがこぼれた。

 オーストラリア戦に出場可能かどうかを見極める、デッドラインだった。1日のシュート練習で右太もも裏に軽度の肉離れを起こし、別メニューでの調整が続いた。ようやくピッチでの歩行やランニングを開始したのが4日前。この日午前も宿舎内のジムで治療と筋力強化を行うなど、再発の恐怖と闘いながらギリギリまで調整を続けた。「次も痛めたら終わりということで慎重にやっていた。ケガとの闘いだったけれど、不幸中の幸い。致命的なものではなかった」と胸をなで下ろした。

 後半14分にはポジションを下げてくさびとなり、右サイドを上がった中村へパス。直後にファーサイドへ駆け込んでセンタリングを呼び込むなど、前線で攻撃のスペースを突く本来の動きを取り戻した。司令塔のMF中村も「いいでしょう。全然いいでしょう。何年もやっているから」と待ち望んでいた「最高のパスの受け手」の復帰を心から喜んだ。

 前回の02年W杯日韓大会では、初戦から3試合連続で先発出場して1次リーグ突破に貢献した。オーストラリアとは、ユース年代を含めて過去3戦全勝で2得点と抜群の相性を誇る。「重要な試合になることは間違いない。試合のVTRも見ています」とすでに戦いのイメージはできている。5月30日のドイツ戦では高原と2トップを組んで数々の得点チャンスを演出。コンディションさえ戻れば、結果を出す自信はある。

 実戦復帰の見通しは立った。あとは試合までの残り3日間で、状態をさらに上げればスタメン入りも見えてくる。練習前に医療スタッフを伴って、柳沢から直接状態を聞いたジーコ監督も「ナイス! 問題ない。オーストラリア戦の先発は明日のトレーニングを見て決める」と満足げにうなずいた。W杯開幕とともに復活したストライカーが、日本を白星発進させるため、いよいよ臨戦態勢を整えた。【山下健二郎】

[2006年6月10日8時23分 紙面から]


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