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不発2トップ…2点目取ってれば/F組

前半、相手選手と競り合いペナルティーエリア内で倒れこむ柳沢
前半、相手選手と競り合いペナルティーエリア内で倒れこむ柳沢

<1次リーグ:オーストラリア3-1日本>◇12日◇F組◇カイザースラウテルン

 汚名返上にはゴールしかない。オーストラリア戦で先発したFW高原直泰(27=ハンブルガーSV)FW柳沢敦(29=鹿島)が不発に終わり、1-3逆転負けの遠因となった。前半26分にゴール前に猛然と詰めてMF中村の先制弾を演出したが、欲しかった追加点を奪えなかった。日本の1次リーグ突破への道を切り開くチャンスは、まだ残されている。18日のクロアチア戦で、2トップが逆襲に出る。

 ゴールを奪うための積極性が足りなかった。W杯初戦は、日本の2トップにとって屈辱の結果となった。フル出場した高原は悔しさを押し殺すように言った。「自分としてはカウンターで2点目を取りにいこうと思っていたけど…。甘さがあった。最後まで試合を決められなかった」。

 カウンター狙いがはまりかけた場面もあった。後半30分。高原が高い位置で相手ボールを奪った。そのまま突き進み、ゴール前で柳沢へパス。だが、柳沢のトラップに時間がかかった。力のないシュートはGKに難なくキャッチされた。ゴール前での迫力は90分間通して不足していた。前半32分にも柳沢がペナルティーエリア内の好機にシュートを放たなかった。追加点を奪えていれば、展開も変わっていたはず…。

 そんな思いを、日本サッカー協会の川淵キャプテンも抱いていた。「2点目が早く欲しかった。チャンスでどうして思い切り打たないんだとイライラした。体力的に消耗して力尽きた」。

 高原は02年大会を肺血栓塞栓(そくせん)症(通称エコノミークラス症候群)で出場できず、柳沢も今大会直前に右太もも裏痛で離脱。困難を乗り越え、つかんだW杯先発で結果を出したい。その執念が実った場面もある。前半26分。MF中村がゴール前へフワリと上げたボールに2人で猛然と詰め寄った。相手GKシュワルツァーを反則すれすれで突き飛ばし、先制点を「アシスト」。この積極性をゴールに結びつけたかった。

 黒星発進で、1次リーグ突破のためにはもう勝つしかなくなった。しかも1-3で敗れただけに、大量得点が必要になる。18日クロアチア戦はゴールを奪うしかない。「次? 明日からまたいい準備をしたい」と高原。大きな大きな使命を背負って、2トップが汚名返上のピッチに立つ。

[2006年6月13日9時36分 紙面から]


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