このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー

ホーム > 2006年ドイツW杯 > 紙面から > ニュース



加地走った!ジーコ日本一筋の光/F組

<1次リーグ:日本0-0クロアチア>◇18日◇F組◇ニュルンベルク

 DF加地亮(26=G大阪)が、ジーコジャパンの一筋の光となった。5月30日の親善試合ドイツ戦で右足首に重いねんざを負ったが、懸命のリハビリでクロアチア戦に間に合わせ、先発フル出場。初めてのW杯の舞台で序盤から積極的な攻め上がりで好機を演出し、故障を感じさせない豊富な運動量で守備面でも貢献した。加地が、22日の1次リーグ最終戦ブラジル戦で奇跡を起こすための原動力になる。

 暑さも右足首の痛みも関係なかった。ただただ、加地は勝利のために右サイドで躍動した。結果は痛恨のドロー。だが、影のMVP級の働きを見せた背番号21のプレーは、ジーコジャパンにとって希望だった。

 最大の見せ場は後半6分に訪れた。ボールを受けるとFW高原とのワンツーで抜け出し、完ぺきなグラウンダーのクロスをFW柳沢に通した。シュートミスでゴールにはつながらなかったが、この日最大の決定機を演出した。序盤から見せた積極的な突破は、間違いなくクロアチアにとって脅威となっていた。

 悪夢のドイツ戦。故障した瞬間は「もうダメかな、じん帯がやばいと思った」とこぼしていた。だが、そこから必死のリハビリが始まる。ベッカムカプセルや普段から遠征に持参する低周波治療器を使用。「やれるだけやろう」という強い意志が、劇的な回復を実現させた。12日のオーストラリア戦で敗北をベンチで見届けた悔しさを、初めてのW杯のピッチ上でぶつけることができた。

 ストイックな姿勢が故障に強い体をつくり上げた。今年1月3日から地元の兵庫・淡路島、千葉の施設と場所を移して約2週間、最後までたった1人で体をいじめ抜いた。4月12日に誕生した第1子の長男莉比斗(りひと)君の将来について「サッカー選手だけにはなってほしくない。この仕事、しんどいですよ」と話したほど。それほど自分を追い込み続けていた。

 決勝トーナメント進出は極めて難しくなったが、可能性は残っている。約1年前、昨年6月22日のコンフェデ杯ブラジル戦。前半4分のゴールは、オフサイドで取り消された。歴史は繰り返すのではなく、前進するためにある。運命の次戦。「(右足首も)特に問題はなかった。次のブラジル戦に可能性があるので、全力を尽くしていきたい」と闘志は消えていない。「幻のゴール」ではなく「真のゴール」を生み出して奇跡を呼び込むために、すべての思いを注ぎ込む。

[2006年6月19日9時32分 紙面から]


最新ニュース

記事バックナンバー


ここからサイドエリア

 

このページの先頭へ

ここからフッターエリア