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奇跡の朝へ!ジーコ監督スタメン隠した

前日練習を行った日本代表のジーコ監督は、イレブンにお願い? ポーズで話す
前日練習を行った日本代表のジーコ監督は、イレブンにお願い? ポーズで話す

 神が隠した! 日本代表のジーコ監督(53)が、22日のブラジルとの1次リーグ最終戦に向け、最後まで先発メンバーを秘密にした。1次リーグ突破へ2点差以上での勝利が最低条件となるジーコジャパンは21日、会場となるドルトムントW杯競技場で公式練習をした。20日に続いてフォーメーション練習を行わなかった。先発を隠すのは就任72戦目で初になる。これまでの方針を曲げて臨む母国との決戦に、決勝トーナメント進出をかける。

 奇跡へ向けて、ジーコ監督が隠した。いつも通り、公式練習を公開したものの、最後までブラジル戦のメンバーが分かるようなフォーメーション練習を行わなかった。アップを終了すると、すぐにミニゲームに突入。最後はシュート、FKなど個人練習で1時間の最終調整を切り上げた。

 過去71戦、すべての試合において少なくとも前日までに先発メンバーを発表するか、事前に練習を見ていればスタメンが分かるようにやってきた。それが、ジーコ流だった。しかし、18日のクロアチア戦後、累積警告で出場停止となる宮本の代わりに坪井の起用と布陣の変更を示唆したものの、紅白戦、練習試合、フォーメーション練習は一切なし。戦術練習が予想された20日も「今日は必要ない。点を取れないと勝てないので」と1時間以上、シュート練習に集中した。21日の練習後には「今回だけは話すべきものじゃない。勘弁してくれ。いつもと違う状況なので」と言った。

 20日の練習後も「布陣は木曜日(試合当日)になれば分かる。頭の中には決めているけどね。隠した? そういうことではない。今日(20日)は明かす必要がなかった。こういうように隠した感じになったのは最初で最後かもしれない。今までオープンにずっとやってきたから許してください」とコメント。21日の公式練習後に行われた公式会見でもその方針に変わりはなく、世界王者との対戦を前に最後まで先発メンバーをベールに包んだ。

 1次リーグ突破へ、ブラジル戦では2点差以上での勝利が最低条件となる。2-2でブラジルと引き分けた昨年のコンフェデ杯。微妙なオフサイド判定で幻になった加地のゴールが決まっていれば勝っていた。「少なくとも認められたゴールが2つ、それにもう1点決めている。あれも真剣勝負。それができるチーム。もう少し楽観的に考えてもらいたい。とんでもない化け物を相手にしているわけじゃない。確かに強い相手だけど」。ジーコ監督は、あらためて選手に信頼を寄せた。

 2大会連続決勝トーナメント進出の可能性は決して高くない。それでも、多くのサポーターが決勝トーナメント進出を信じてくれていることを肌で感じている。「アジア杯でもW杯予選でもはい上がってきた。普通のチームならあきらめるがこのチームはあきらめない」。20日には自らパス出ししてシュート練習を実施した。「パスミスせず、正確性をもってやること。ブラジルが相手だから今まで以上に気を使ってやること」と選手へ指示した。

 4年間の集大成を見せる母国との決戦。先発メンバーまでも隠し「髪の毛1本でもチャンスがあれば、しがみついてでも決勝トーナメントへ行く」。ジーコ監督は最後の最後まで戦い抜く。【岡本学】

[2006年6月22日9時8分 紙面から]


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