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オシム氏「断るかも」初めて胸の内語った

サポーターに日本代表のユニホームをプレゼントされ、笑顔を見せるオシム氏
サポーターに日本代表のユニホームをプレゼントされ、笑顔を見せるオシム氏

 【グラーツ(オーストリア)26日(日本時間27日)=山下健二郎】日本サッカー協会から次期日本代表監督就任を要請されているJ1千葉のイビチャ・オシム監督(65)が、監督就任問題が浮上して以来、初めて口を開いた。休養先のクロアチアから帰国。27日にグラーツ市内の自宅で協会側と交渉を行うが「まだ分からない」と慎重な姿勢を示した。最終結論は来日後にクラブ関係者と選手を交えた「3者会談」で決める。状況によっては代表監督就任を断り、千葉監督も辞する覚悟で臨む。

 サッカーに妥協は許さない。その姿勢は、自らの去就問題でも同じだった。アシマ夫人との休暇を終えて帰宅したオシム監督は、身ぶり手ぶりを交えながら、揺れる思いを語った。「要請があったのは光栄なことだが、どういう話し合いになるかは分からない。責任が重い。場合によっては(代表監督と千葉監督続投の)両方を断るかもしれない」。自宅前には、日本人のサポーターが、次期代表監督に会うために、ボンから駆けつけていた。そのサポーターを見て、笑顔も見せたが、それでも、「責任」という言葉を何度も繰り返した。

 日本協会からは、休暇中に電話で監督就任の要請があった。だが、自身には現在、千葉の監督という立場がある。昨季、クラブ史上初のJタイトルとなるナビスコ杯で優勝。ジーコジャパンのW杯代表にFW巻を送り出すなど、チームは悲願のリーグ初制覇へ向けて日々、成長の過程にある。29日午前に来日して、同日午後からの合宿を指揮する予定だった。「私の考えだけで決めるわけにはいかない。クラブ関係者はもちろん、選手全員と話し合って決めたい」と話した。27日には日本協会の田嶋技術委員長がオーストリア入り。直接交渉を行うが、早期受諾はしない考えだ。

 ただ、日本代表を指揮するイメージはできている。W杯ドイツ大会では現地入りして日本-クロアチア戦でクロアチアのテレビ局の解説を務めた。「とても残念な結果だった。オーストラリア戦で負けたのが痛かった。精神的な問題が発生したことが、物事を違う方向へ導いてしまった」と分析した。J監督を経験し、日本人選手の特長も踏まえている。代表監督就任を決断した際は「ぜひ、ジーコ監督にも相談したい」という意向も持っている。

 旧ユーゴスラビア代表を率いて90年W杯イタリア大会でベスト8入りした。国家分裂の内紛が絶えず、家族も危険にさらされた。国を代表するチームの影響力と監督の責任。東欧の名将が、日本代表での自らの役割を熟慮し、進退を決断する。

[2006年6月27日9時32分 紙面から]


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