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ニッカン蹴球倶楽部コラム

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2006年03月27日

ガンバ大阪+加地亮=日本代表ゴール倍増作戦!!:小縣裕介

 「ゴールが見えたら即シュート!!」

 小、中学生のころ、コーチによく言われた。極端な表現ではあるが、シュートを打つことは尊くて、それぐらい意識しておかないと打てないんだよ。サッカーは点取りゲームなんだよ、という格言みたいなものだ。

 2006年Jリーグが開幕した。去年は怒とうの攻撃力で初優勝したガンバだが、現在の日本代表は? というと決して攻撃力おう盛とは言えない…。例えば王者ブラジル、サイドバックのロベカルは単なるクロスマシーンではなく得点力も十分。どこからでも点が取れるからFWのゴールが増える好循環につながっている。

 では、日本代表のサイドバックはというと、加地がガンバに加入して早々、??幕のレッズ戦でゴールを決めた。この1点に日本代表の得点力向上のヒントを見た気がした。

 ご存知の通り、加地は代表でも1、2を争う豊富な運動量で右サイドを動き回り、精度の高いクロスでチャンスを演出する。「フィジカル全般に関しては、昔はそんなにたいしたことなかったんですが、大分に移籍した時に鍛えられましたね。それから東京に行って、いろんなチームでもまれましたよ」と骨太な発言は、さすが淡路島の男。「淡路の子は根性がある」。これ、関西の常識! ちなみに、小さい頃は、春の淡路の風物詩「イカナゴのくぎ煮」をよく食べたそうだ。しかし、そんな加地にガンバ西野監督は満足しなかった。なぜなら、西野ガンバのスタイルは「どのポジションからも常にゴールを目指すサッカー」だからだ。

 加地は「開幕戦のゴールはおまけです」と振り返りつつも「ボールを受けるトラップのときからゴールは意識していました。やはり思い切りが大事ですね」と打ち明けた。シュートを打つには勇気と決断が必要だ。パスやドリブルよりも強い意識と意志が必要だろう。ともすれば、われわれファンも、シュートが枠を外れた時など、?あの位置から打つよりも、もっといい選択肢があるのでは?」と思いがちだが、シュートを打たなきゃゴールは生まれない。

 「日本のサッカーはキレイだ」と言われる。中盤の海外組を中心としたパスワークも他のサッカー大国にひけをとらないし、ボールポゼッションの高いサッカーも展開できる。しかし、華麗なパス交換も得点につながらないなら、輝きも半減する。“キレイ”と“強い”を共存させるのはなかなか難しいものだ。

 「ゴールが見えたら即シュート!!」

 ガンバのサッカーが加地に新たなエキスを注入し、代表の得点力アップにつながると期待している。そして加地がW杯のブラジル戦で、あのコンフェデ杯の幻のゴールを真実に変える瞬間を心待ちにしている。

小縣裕介(おがたゆうすけ/朝日放送アナウンサー)
 1971年生まれ、神戸出身。愛称「ガッチ」として、音楽番組からスポーツ中継を担当。小学4年から現在に至るまでサッカー歴20年超。朝日放送アナウンサーとしてアトランタ五輪、フランスW杯など各種世界大会を取材。特技は4000回を超えるリフティング。

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