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井原正巳コラム

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2006年05月10日

持ち味出した玉田、積極性欠いた巻

<国際親善試合・キリン杯:ブルガリア2-1日本>◇9日◇長居

 開始早々とロスタイムの失点は、とにかくもったいない。こういう失点、そして負けは尾を引く。先制点は、1トップ気味で両サイドが開くブルガリアの攻撃陣に対して、誰が誰に対応するか明確になる前に、左サイドにできた大きなスペースを使われて失点した。

 試合2日前に来日した疲れもあって、リードしたブルガリアは前に出てこなくなった。クロアチアにもオーストラリアにも似ている相手だが、あれだけ守られる展開ではシミュレーションにならない。どちらも日本相手にここまで守ってこないだろう。その意味でも避けたかった失点だった。

 2点目はGK川口だけのミスではない。クロス性のシュートに対して、守備陣が後ろに下がりながら守っていた。ああなると、GKは前に出られず、一瞬、足が止まって動けなくなる。こういう場合、DFは何としても、ヘディングでクリアしなければならない。ゴール前でバウンドさせてしまうと、何が起こるか分からなくなる。

 攻撃陣は決めるところを決められなかったが、FW玉田は持ち味を出した。巻はゴールを決めたが、ボールを積極的に追う彼らしさが完全には出ていなかったように思う。(日刊スポーツ評論家)

井原正巳(いはら・まさみ)
 1967年(昭42)9月18日、滋賀県水口町生まれ。貴生川スポーツ少年団−水口中−守山高を経て筑波大入学。3年生だった88年に日本代表入りする。90年に日産自動車入社。以来、99年まで「ミスター・マリノス」と呼ばれ、横浜の一員として活躍。00年磐田を経て、浦和に移籍した。日本最多の123試合の国際Aマッチに出場した歴史的リベロ。98年フランスW杯出場。

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