2006年06月23日
本家はやっぱり天才
リケルメは中盤でボールを配球し、メッシはチャンスメーカー、テベスはストライカーと、それぞれがプレーの特性に応じて違った役割を与えられている。それを1人でやっていたマラドーナはあらためてすごかったと思ってしまうが、攻撃陣にバリエーションがあるのはいいことだ。
メッシ、テベスはもちろん、リケルメは02年大会では代表落ちした。守備をしないことなどが、ビエルサ前監督から評価されなかったところだろう。今も守備はしないが、ペケルマン監督は、リケルメを中心に据え、信頼して使っている。
この3人の存在をはじめとして、ベロンやサネッティを外すなど、今回のチームは前回から明らかに生まれ変わった印象がある。A代表での実績に縛られず、ユース世代で活躍した選手をどんどん起用した。そうして起用された選手も、若いとはいっても各世代の世界大会で優勝経験のある選手だ。長年育成してきた成果が出ている。
決勝トーナメント1回戦で対戦するメキシコは、FWボルヘッティら故障者や退場者(出場停止)が出ているので、突破できるだろう。ドイツとの対戦が予想される準々決勝がヤマになりそうだ。そこを勝てば決勝に行く可能性がある。(日刊スポーツ評論家)
- 井原正巳(いはら・まさみ)
- 1967年(昭42)9月18日、滋賀県水口町生まれ。貴生川スポーツ少年団−水口中−守山高を経て筑波大入学。3年生だった88年に日本代表入りする。90年に日産自動車入社。以来、99年まで「ミスター・マリノス」と呼ばれ、横浜の一員として活躍。00年磐田を経て、浦和に移籍した。日本最多の123試合の国際Aマッチに出場した歴史的リベロ。98年フランスW杯出場。


