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井原正巳コラム

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2006年07月11日

なんで?ジダンがMVPに

<決勝戦:イタリア1-1(PK5-3)フランス>◇9日◇ベルリン

 守備の強いチーム同士の戦いだけに、試合前から守り合いになるとは思っていた。早い時間にフランスが先制して、試合が激しく動きそうだったが、すぐにイタリアが追いついてからは両チームがいつもの戦い方をした。PK戦に関しては優劣はなかったと思う。勝利の女神がイタリアにほほ笑んだだけだろう。

 イタリアがトッティとピルロという2人でゲームメークしていたのに対し、フランスはジダンをいかに生かすかという戦いをした。トレゼゲが入った後も、4-4-2にせず4-2-3-1で戦ったのも、ジダンを中央でプレーさせたかったからだろう。トップ下の方が、チーム全体としてもボールが収まる感覚だったのだと思う。

 ただ、ジダンのMVPについては、なんで? という感じがする。最後にああいう終わり方(頭突きで退場)をした選手が受賞してもいいものかと、ちょっと驚いた。確かに引退するジダンのためにまとまったことが、フランス躍進のエネルギーだった。だが、カンナバロやブフォン、ピルロら他にもMVPにふさわしい選手がいただけに、意外な気がする。(日刊スポーツ評論家)

井原正巳(いはら・まさみ)
 1967年(昭42)9月18日、滋賀県水口町生まれ。貴生川スポーツ少年団−水口中−守山高を経て筑波大入学。3年生だった88年に日本代表入りする。90年に日産自動車入社。以来、99年まで「ミスター・マリノス」と呼ばれ、横浜の一員として活躍。00年磐田を経て、浦和に移籍した。日本最多の123試合の国際Aマッチに出場した歴史的リベロ。98年フランスW杯出場。

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