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荻島弘一コラム

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2006年06月30日

日本人だから2度楽しめる

 ベスト8のヤグラ(トーナメント表)を見ているだけで、かなり長い時間が楽しめる。98年大会決勝のフランス-ブラジル、86、90年大会決勝のドイツ(当時西ドイツ)-アルゼンチン、と豪華なカードが準々決勝で実現する。ウクライナとポルトガル以外は優勝経験国。楽しめるカードは、たくさんある。

 日本は1次リーグ最下位に終わり、すでに帰国している。29日には4年間の激務を終えたジーコ監督がブラジルに帰り、後任候補のオシム氏が来日した。日本の勝ち上がりだけを期待して商売を考えていた人たちにとっては、W杯は終わったも同然。「日本が負けたから、もういいや」と思っている人もいるだろう。しかし、まだまだ大会を楽しんでいる日本人も多い。

 W杯に日本が出場したのは98年大会が初めて。それまでは「世界を見る大会」で、そこに日本はいなかった。木村和司がFKを決めても韓国の壁は破れず、カズやラモスが奮闘しても夢はドーハに散った。W杯が遠いものだったからこそ、日本人は「お気に入り」の国を応援し、感情を移入してW杯を楽しんできた。

 自国の代表にしか関心がなかったら、これほど楽しめない。自国が負ければ終わり。強豪国は、ほとんどそんな感じだ。ところが、日本人はW杯を2度楽しめる。「日本を応援するW杯」と「世界を見るW杯」。日本が世界レベルにないのは残念だが、だからこそ別の楽しみ方もある。

 64試合のうち56試合を消化し、ドイツ大会はあと8試合で終わる。02年大会はトルコやセネガルなどの伏兵が残り、正直「これがW杯?」と思った。しかし、今回はブラジルをはじめ、イングランドやイタリア、ドイツなど、人気チームがズラリとそろった。大会を満喫するのはこれから。今後の試合は、すべて地上波で放送される。日本人の睡眠不足は、まだまだ続きそうだ。

荻島弘一(おぎしま・ひろかず)
 84年入社。スポーツ部でサッカー、五輪などを担当した後、96年からスポーツ部デスク。98〜00年は日刊スポーツ出版社編集長。東京都出身。44歳。

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