2006年06月21日
長い距離走るからボール集まる
<1次リーグ:スペイン3-1チュニジア>◇19日◇H組◇シュツットガルト
FWフェルナンド・トーレスは、得点能力だけでなく、速さも運動量もある。得点場面が象徴的だが、長い距離を走っているから、そこにボールが出る。W杯レベルだと、FWが大きく動き回らないと、相手を守りやすくしてしまう。
1点目はFWラウルの老かいさがもたらした。MFセスクのシュートをGKが外側にはじくことを予測し、反応した。GK寄りに内側に入って詰めたくなるところを、ラウルはDFの背後から回り込み、先に足を出した。経験のなせる技だろう。
FWや途中出場の選手が結果を出すチームは、精神的にも安定する。ベンチスタートの選手も、途中で下がった選手も納得するし、選手と監督の信頼関係がさらに深まる。後半序盤で3枚の交代カードを切ったのは、ある意味ギャンブルだろうが、勝つためにそんな采配も必要なのかもしれない。(日刊スポーツ評論家)
- 沢登正朗(さわのぼり・まさあき)
- 1970年(昭45)1月12日、静岡県富士宮市生まれ。上野小1年でサッカーを始める。東海大一(現・東海大翔洋)に進み全国高校選手権では86年優勝、87年準優勝。東海大では1年からレギュラー。87年にユース代表入りし、88年のアジア選手権と92年バルセロナ五輪予選で主将を務める。92年に清水入団。Jリーグ開幕の93年新人王、99年ベストイレブン。日本代表入りは93年で、94年の米国W杯予選と広島アジア大会、00年アジア杯に出場した。国際Aマッチ16試合出場3得点。


