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セルジオ越後コラム

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2006年06月 5日

歯がゆい…本番予行ならず「体慣らし」の試合

<親善試合:日本1-0マルタ>◇4日◇ドイツ・デュッセルドルフ

 W杯本番のためのシミュレーションにはならなかった。マルタには悪いがドイツとはレベルが違う。DF陣が高い位置をキープすることは本番ではあり得ないだろう。中沢があれほど前に出て行くこともできないだろう。正直、ケガが怖いし、緊張感もなく、モチベーションも高くなかった感じを受けたね。シミュレーションというよりは、最低限の試合勘を養うことと体慣らしのための試合で終わった。

 開始直後に日本が1点取ったものだから、攻めがゆっくりになってしまった。引いた相手に対しては、相変わらずこじ開けることができない。サイド攻撃やセットプレーでも決定的なチャンスを作り出せなかった。2列目から体を張って攻め込むという形も見られなかった。実力差を考えるともっと得点しないとな。とてもじゃないけど合格点は付けられない。

 逆に、前半終了直前に攻め込まれてヒヤッとさせられた。ドイツ戦で課題となったセットプレーでの守りの修正にもならないと思っていたが、危ないシーンがあったのはまだ修正できていないのだろう。その点は本番になっても心配が続きそうだ。

 後半、出ていない選手をたくさん出したが、コンビネーションが混乱していた。普段と違うメンバーで、ピッチに出ている選手は戸惑っていた。きちんとした約束事も感じられなかった。この相手で1点止まりでは歯がゆいね。(日刊スポーツ評論家)

セルジオ越後(えちご)
 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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