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非実戦的なシュート練習/検証ジーコ日本

 前回大会から日本の課題だった決定力不足は、ジーコジャパンも解消できなかった。オーストラリアとの初戦(6月12日)、日本は前半26分に1-0とリードしながら追加点を奪えなかった。終盤3失点での逆転負けにもジーコ監督は「リードしてから何回かチャンスがあった。確実に追加点を取っておけば、このような結果にはならなかった」。守備ではなく決定力不足を敗因に挙げた。

 ジーコ監督は4年間かけて、シュート練習を徹底的に行った。DFを置かず、GK相手にいくつかパターンを変えながらシュートを放つ。この練習を合宿中はほぼ毎日といっていいほど、繰り返してきた。正確にボールをヒットすること、相手GKの動きを見ること、ゴールの隅を狙うことなど基本の反復。クロアチア戦に0-0で引き分けた後もこの練習を「やり続けるしかない」と言った。だが、DFを置かない非実戦的な練習は決定力不足の解消へ結び付かなかった。

 ブラジル戦を前にした6月20日のシュート練習だった。ゴールを決めると拍手が起こる一方、イージーミスを犯す選手に初めて罵声(ばせい)が飛んだ。「ブーイングに発奮して次に決めるようでは。だったら、最初からちゃんとやればいいんだ」と見守った日本協会の川淵キャプテンは嘆いた。いかに手を抜いた練習だったかを、象徴するシーンだった。

 ジーコ流のシュート練習は、決定率3割台ということがほとんどだった。元日本代表FWでもある同キャプテンは「決めるのが当たり前というシュートを決めるのは大人げない、という『テレ』が日本選手にはある。外国選手は『チャンスを絶対に決める』という意識で日ごろの練習からやっている。その差は大きい。同じ練習をイングランドなどにやらせたら5割以上決めるだろう」と意識を根本的に変える必要がある、と指摘した。

 「シュートを打て」と指揮官は口が酸っぱくなるほど言ってきた。それでも選手はボールを回す。「自信がないんじゃないか」とジーコ監督。失敗を恐れるあまり、安全策でパスを出してしまう。試合前日恒例となっていたミニゲームでは不必要にボールを回すシーンが連続した。同じミニゲームを行ったブラジルは、スキがあればどんどんシュートを放っていた。シュートへの意識は日本とは完全に別次元。これらの差を埋めなければ、世界とは戦えない。【日本代表取材班】

[2006年7月12日8時51分]



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