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久保1年3カ月ぶり復帰!W杯の主砲だ

04年2月18日、W杯アジア1次予選オマーン戦でゴールを決める久保
 04年2月18日、W杯アジア1次予選オマーン戦でゴールを決める久保

 日本代表に、切り札の横浜FW久保竜彦(29)が帰ってくる。日本協会は26日、宮崎合宿と米国遠征(来年1月29日〜2月12日)のメンバーを発表。国内組の22人で、ケガで長く代表を離れていた元エースも名を連ねた。久保は今年1月と7月にも招集されたが、腰痛などのため辞退。万全の今回は04年9月8日のW杯アジア1次予選インド戦以来の復帰となり、本番では主砲としてのゴールが期待される。浦和MF長谷部誠(21)と広島FW佐藤寿人(23)が初めて選出された。

 忘れ去るには久保の存在は大きすぎる。04年のW杯1次予選オマーン戦後半ロスタイムの起死回生決勝弾。同年の欧州遠征での3戦連発4得点。1年3カ月の「空白」があっても、その強烈なイメージは色あせない。今月11日に「久保は呼ぶ」と1人だけ招集を明言していたジーコ監督に迷いはなかった。

 「ケガの間も何度も代表のスタッフから連絡があって、状況は報告してきた」と横浜の平沼チームドクターは明かした。クラブでも満足に練習できない時期でも、指揮官は常に久保を気にかけていた。得点力不足が課題の代表FW陣で、その高さと左利きは大きな武器になる。

 指揮官の「三顧の礼」に、伏したる竜も目覚めの時を迎えた。とはいえ2年近く抱えたケガ。「ある意味、治っている」と平沼ドクターが話すように、完全に治すのは難しい。だが、久保は長期離脱の時間を生かし、ケガとの付き合い方を模索してきた。DFの背負い方、ジャンプ時の着地など細かい動きを丁寧に見直した。痛みを取るのではなく、その原因に目を向ける発想の転換で、負傷個所への負担は激減。そればかりか効率のいいフォームが、競り合いの強さやスタミナを向上させつつある。天皇杯では4回戦仙台戦、5回戦川崎戦でそれぞれ2得点ときっちり結果を出した。

 復帰に向けての準備はさらに進む。オフのこの日も横浜の練習場にボールを持ち出し、ドリブルするなど体を動かした。「腰はもう問題ない」と久保の表情は明るさを増す。横浜岡田監督も万全の状態で送り出すため最大限協力する意向。「グラウンドを開ける必要があれば開けるし、コーチが必要なら付ける。(横浜が始動する18日から)代表キャンプまで10日はあるので、そこその状態でいけると思う」と後押しする。負傷を越えてひと回り成長した久保が期待されるのは、代表定着ではなくエースの働きだ。【塩畑大輔】

[2005年12月27日 10時8分]


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