フィーゴ世代姿消す/3位決定戦

- 試合後、肩を組むフィーゴ(左)とカーン(AP)
<3位決定戦:ドイツ3-1ポルトガル>◇8日◇シュツットガルト
1つの時代が、終わりを告げた。ポルトガルの主将を務めたMFフィーゴが、代表から引退する。「このような形で、国際舞台から去るのはつらい。できる限りのことをささげ、このチームもすべてを出し切った」。涙はない。誇り高く、戦い抜いた。
疲労を考慮され、この日はベンチから見守った。後半32分からピッチに立つと、最後の力を振り絞った。同43分には、右サイドからのセンタリングで、FWヌノゴメスの得点をアシストした。持ち前の美しく正確なクロスは、同国最多となる代表127試合目で最後の仕事になった。
これでポルトガルから89、91年にワールドユースを制した黄金世代が完全に姿を消す。同じ33歳のFWパウレタも、代表引退を表明した。「競技人生で最も悲しい日だ。このチームでプレーし、ゴールすることが大好きだった」。通算47ゴール(88試合)は同国最多だが、今大会は初戦の1点以降は不振を極めた。
負けて終わったが、66年以来2度目の4強入りは胸を張れる。決勝トーナメントでは、オランダ、イングランドを下し、フランスも苦しめた。何より、次世代の逸材が成長をみせた。
C・ロナウドはまだ21歳。若きドリブラーは「今回のW杯で悲しいのは、フィーゴとパウレタという偉大な2人が代表を去ること。僕が代表になじめるように気を使ってくれた。2人からは多くのものを学んだ」と言った。魂は、受け継がれた。【佐々木一郎】
[2006年7月10日8時55分 紙面から]
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