トッティ235日ぶり復帰も不安/親善試合
<スイス1-1イタリア>◇5月31日◇スイス・ジュネーブ
【ジュネーブ(スイス)5月31日=佐々木一郎】イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ(29)が、約8カ月ぶりに国際舞台へ戻ってきた。2月の左足首骨折後初めて、スイス代表との復帰戦にフル出場。しかし、本人が状態を60%と明かすなど、完全復活へはまだ時間がかかる見込み。あと11日に迫ったW杯初戦に向けて、不安を残した。試合は1-1で引き分けた。
顔を紅潮させていた。試合後のトッティは、フル出場できた喜びにくるまれていた。「満足しているよ。3カ月半ぶりに、90分やれたのは大きい。(W杯初戦の)ガーナ戦は、僕がリッピ監督だったら出させるね。精神面での恐怖心を乗り越えられたことも大きかった」。自らが監督に成り代わり、W杯へゴーサインを出した。
ただし、かつての輝きを取り戻すまでにはいかなかった。通算50回目の代表戦は、昨年10月8日のW杯予選スロベニア戦以来235日ぶり。2月19日の左足首骨折後、初の国際Aマッチで、得点には絡めなかった。ボールタッチは本来の半分以下の29回。時にダイレクトパスで局面を変えるなど片りんは見せたものの、物足りなさは残った。
復帰を喜びながらも「コンディションは60%。3カ月前の僕とは違う」と復調途中であることは、認めざるを得なかった。前半はデルピエロと2人でFWジラルディーノをフォローする位置に入り、後半からは単独トップ下で動いた。リッピ監督は試合前日に「デルピエロを入れて、トッティの負担を軽くする」と話すなど「補佐役」を付けてまでトッティ復活を期待したほどだった。
同監督は試合後「トッティは非常に良かった。90分やることが重要だったし、満足している」と合格点を与えた。試合途中「最後までやれるか?」と聞くと、自ら続行を訴えたという。
2日には、W杯前最後の親善試合としてウクライナ代表と対戦する。トッティ復帰は、ユベントスの不正疑惑などで揺れるイタリア国内にとって、久々の明るい話題だ。確かに、プレーできることは証明した。60%の状態が、少しでも100%に近づいた時こそ、イタリアの上位進出が見えてくる。
[2006年6月2日9時7分 紙面から]
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