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豪強い10人でオランダと分ける/親善試合

<親善試合:オランダ1-1オーストラリア>◇4日◇オランダ・ロッテルダム

 【ロッテルダム4日=エリーヌ・スウェーブルス通信員】日本のW杯初戦の対戦国オーストラリアが、アウエーで優勝候補のオランダと引き分けた。0-1で迎えた後半7分、FWマーク・ビドゥカ(30)が強引に守備ラインを突破。力ずくで得たPKをきっかけに同点に追いついた。同15分には中盤の選手が2枚目の警告で退場したが、高い身体能力を武器に世界ランク3位の強豪と最後まで互角に戦い1-1で引き分けた。

 エースの驚異的な突破力が、オーストラリアの底力を象徴していた。後半7分、FWビドゥカが後方からの浮き球に突進した。追いすがるマークを引きずり倒し、自らも倒れながら右足でシュートを放った。ボールはクロスバーを越えたが、迫力の突破でPKを得た。自ら蹴ったPKはバーを直撃したものの、こぼれ球をMFケーヒルが押し込み同点に追いついた。

 188センチ、91キロの巨漢エースだけではない。ほとんどの選手が、大男ばかりのオランダをフィジカルで圧倒した。激しいタックルで、MFコク、スネイデル、DFファンブロンクホルストを次々と削り倒し、戦闘不能に追い込んだ。後半15分にはMFウィルクシャーが2枚目の警告で退場。5分後にはビドゥカも途中交代した。それでも数的不利の状況下で、最後まで互角の攻防を続けた。

 世界ランク3位のオランダに大きく劣る42位。序盤はオランダのサイド攻撃と高い技術に戸惑い、開始10分で先制を許した。しかし、順応するのに時間はかからなかった。前半42分にはビドゥカが、左からのクロスを、ディフェンス3人に囲まれながら頭で合わせた。GKにはじかれたが、守備のわずかなすきに入り込むうまさも見せた。

 試合後、ヒディンク監督は「技術と戦略にたけるオランダ相手に、私たちの上達具合がよく分かった」と満足げだった。一方で「日本にはジーコの持つブラジルの感覚が入っている。簡単に勝てるなどと生意気なことは考えていない」と手綱は緩めなかった。最後の調整試合となる7日のリヒテンシュタイン戦では主力FWキューウェルも復帰予定。日本の最大のライバルが、万全の態勢でW杯を迎える。

[2006年6月5日8時35分 紙面から]


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