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ヒディンク監督劣勢時に強気/F組

<1次リーグ:オーストラリア3-1日本>◇12日◇F組◇カイザースラウテルン

 母国オランダでは「ヒディンク監督には独自の戦術はない」といわれている。ボランチのできる身体能力の高い選手を重宝し、時にはコンバートして使うこともある。そうやってピッチを大きくダイナミックに使えるチームをつくり、約束事をハッキリさせるだけだ。野球でいえば送りバントを否定し、長打率を重視する「マネーボール」で知られるアスレチックスのビリー・ビーンGMのやり方に近い。

 手腕が注目されるのは、劣勢の時に思い切った手を打って、成功させてきたからだ。韓国を率いた02年大会の決勝トーナメント1回戦イタリア戦では、4トップの布陣で後半43分に追いつき、延長戦でのゴールデンゴール勝ちにつなげた。98年フランス大会では4-3-3の布陣を思い切って崩して、両サイドバックを前に張らせ、2バックで攻めさせた。こうした手が次々に決まるからこそ「ヒディンク・マジック」と呼ばれる。今回は日本がそれにはまってしまった。

[2006年6月13日11時10分 紙面から]


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