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ジダン、アンリ空回り仏ドロー/G組

ゴール前で競り合うフランスMFジダン(左)とスイスMFフォーゲル(AP)
ゴール前で競り合うフランスMFジダン(左)とスイスMFフォーゲル(AP)

<1次リーグ:フランス0-0スイス>◇13日◇G組◇シュツットガルト

 フランスの新将軍ジネディーヌ・ジダン(33)が、最後のW杯で好パスを連発した。正確なタッチで好機を演出したが、攻撃陣のミスなどでスイスに0-0で引き分けた。98年大会は優勝、02年は1次リーグ敗退と、天国と地獄を味わった世界最高の大舞台。引退を決意して臨んだ初戦を白星発進することはできなかった。ジダン率いるフランスは18日、韓国と2戦目を戦う。

 パスに魂を込めた。引退を決意したジダンは前半21分、前線へ25メートル浮き球パスを出した。FWアンリが楽々と追い付く。中央へ折り返したが、ボールは逆サイドに流れた。同39分には自陣から40メートルのロングパスを通した。再びアンリが追い付いたが、フリーで打った右足シュートはGK正面に転がってしまった。

 ピッチ上の司令官は、相手の激しいマークで苦しみながらも、何度もスルーパスを通し、運動量で勝る伏兵スイスの守備網を崩していった。ほとんどのボールがジダンを経由し、ジダンがボールを持つと、味方は信じ切って走る。創造性あふれるプレーで、満員の観客を酔わせた。

 4月末に「あと1シーズンを戦うことはできなくても、7試合戦うことはできる」と、今大会を最後に現役引退することを宣言した。98年地元大会では決勝のブラジル戦で2得点を挙げ、母国を優勝に導いた。しかし00年欧州選手権を制し、優勝候補として乗り込んだ前回大会は、1次リーグ敗退の屈辱を味わった。大会直前の韓国との親善試合で、左太ももに肉離れを起こしてしまった。結局、最後の1試合だけの出場でW杯の舞台から姿を消した。

 30度を超える気温で体力を奪われた。それでも後半28分には、FKをアンリにピッタリ合わせた。ジダンが言った7試合は決勝まで勝ち進んだ場合の数字。この日は、スイスに0-0で引き分けたが「公約」を守るためにも、2戦目の韓国戦こそ勝利に導く。

[2006年6月14日9時18分 紙面から]


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