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決勝T決めていてもドイツ「絶対勝つ」

練習前にウオーミングアップするドイツMFバラック(AP)
練習前にウオーミングアップするドイツMFバラック(AP)

 20日から1次リーグ最終節が始まる。すでに決勝トーナメント進出を決めているドイツは、1位突破を狙って20日のエクアドル戦に臨む。クリンスマン監督は出場停止危機のMFバラック、故障を抱えるDFメッツェルダーをあえて起用する。かつての強さは影を潜め、今世紀に入ってから強豪国相手に苦しんでいるだけに、決勝トーナメント1回戦でのイングランド戦回避に出る。これまで数多くのドラマを生んできた最終節に注目だ。

 出場停止のリスクを負って、主将のバラックを起用する。会見したレーベ・コーチは「バラックはどんな状況でもプレーすることになるだろう。ただ、不要なファウルだけはするなと言ってある」と話した。すでに警告を1回受けているバラックは、エクアドル戦で再び警告を受けると、決勝トーナメント(T)1回戦が出場停止になる。

 17日に右ひざを痛め、18日の練習を休んだDFメッツェルダーも出場させる。1次リーグ(L)突破をすでに決めているドイツが、バラックとメッツェルダーを起用するリスクを負う必要はないように思える。だが、それよりも決勝T1回戦でイングランド戦回避を選んだ。強豪国に弱い最近のドイツを考えれば、スウェーデンかトリニダード・トバゴの方が、データ的にも精神的にもいい。

 ドイツは今年3月のイタリア戦まで、世界8大サッカー強国(欧州6強+南米2強)との対戦で、00年10月にイングランドに勝って以来、16戦未勝利(6分け10敗)が続いている。最後に勝った相手がイングランドだとはいっても、01年9月の再戦では1-5で惨敗している。

 66年W杯決勝の幻のゴールをはじめ、イングランドとは数多くの因縁がある。しかも、ひとたび対戦が決まれば、英国タブロイド紙の徹底マークを受けることになる。おとり取材さえも敢行するようなメディアからのマークは、無用のストレスにつながる。なるべくなら避けたいところだ。

 開催国の責任を果たすためにも、決勝T1回戦の相手は少しでもやりやすい方がいい。過去17大会の開催国のべ18カ国(共催1大会を含むため)のうち、ベスト8に入れなかったのは94年米国と02年日本だけ。サッカー伝統国のドイツが、米国や日本と同じ成績で「開催国としての責任を果たした」と言うわけにはいかない。ベスト8は確保しなければならない。

 旧西ドイツ時代から、W杯のリーグ最終節ではいろいろな手を使ってきた。大会のルールを逆手にとったり、談合と呼ばれたこともあった。ドイツが再び、策を張り巡らす。

[2006年6月20日8時37分 紙面から]


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