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若返っていく?ジダン/準々決勝

後半12分、アンリのゴールを喜ぶジダン(右)とビエラ(AP)
後半12分、アンリのゴールを喜ぶジダン(右)とビエラ(AP)

<準々決勝:フランス1-0ブラジル>◇1日◇フランクフルト

 まるで試合ごとに若返っていくようだ。ジダンの輝きの前に、ロナウジーニョもロナウドも色あせた。後半12分。FWアンリに合わせたFKは寸分の狂いもない決勝アシスト。90分間、群がるカナリアを華麗にかわし、前半44分に見せたマルセイユルーレットは全盛期をほうふつとさせた。

 「すごいよ。再び勝利に値する試合ができた」とジダンが声を弾ませる。2得点した98年決勝に続き、またも王国の前に立ちはだかった。個人評価はしないはずのドメネク監督も興奮した。「ジダンなんだ。あんなプレーができるのがジダンなんだ」。MFジュニーニョは「まるで宙に浮いているようだった」とあ然。ペレでさえ「ジダンのマジックだ」と絶賛した。

 4月25日、今大会限りでの現役引退を発表した。「肉体的な問題が大きい。あと1年、サッカーを続けることはできない」。それが、痛みのある右太ももにテーピングしながらも2戦連続フル出場、そしてマン・オブ・ザ・マッチも獲得。チームもジダンのために結束し、新将軍もよみがえった。フランス紙レキップは「こんなジダンを見るのは久しぶり」とチーム最高の8・5点をつけた。

 「自分に残された試合はあと2つ。あとは優勝トロフィーを目指すだけだ。もう止まるつもりはない」。準決勝ポルトガル戦を前に出たジダンの優勝宣言。サッカー人生の最後を飾る劇的ドラマが進行している。

[2006年7月3日9時46分 紙面から]


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