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フィーゴ、ポルトガルを決勝へ導く

 輝くベテランはジダンだけじゃない。ポルトガルのMFルイス・フィーゴは右足に爆弾を抱え強行出場する。4日は公式練習のためビーレフェルト近郊の合宿地から準決勝会場ミュンヘンに移動。33歳の主将は、右太ももの故障を押して初の決勝舞台を目指す。

 「韓国でやり残した仕事をドイツで何とかやり遂げたい」。フィーゴはその思いだけで、ここまでチームを引っ張ってきた。まさかの1次リーグ敗退となった02年日韓大会。悪夢を晴らすだけでは満足できない。代表最後の大会でポルトガルを初の頂点に導く。そのためなら、肉離れの危険は承知の上だ。「次の試合までリハビリはするけど簡単じゃない」。3日の練習も別調整だったが、10歳の少女との触れ合いがフィーゴを奮い立たせた。

 練習前、ポルトガル大使館の連絡を受け、ハンブルクに住むフィーゴファンのラケル・ロドリゲスちゃんを慰問したと、ドイツ紙ビルトは紹介。体に障害を持つ少女が乗馬テラピーを受けていることを聞くと「スペインにおいでよ。一緒に乗馬をしよう」と誘ったという。

 心優しき闘将が狙う世界一へのラストチャンス。ジダンから大会の主役を奪い取る。【西尾雅治】

[2006年7月5日9時56分 紙面から]


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