4年後南アフリカ開催は…/ビバW杯
ドイツから南アフリカへ-。7日にベルリンで南アフリカ大会に向けたイベントが開催された。大会の公式エンブレムも発表。同国の第一国立銀行が大会スポンサーになることも決まった。一見、4年後に向けた準備は着々と進んでいるかのように思える。しかし-。招致を果たしたムベキ大統領が「次回大会の成功に懐疑的な人もいるだろう」と言うように、不安と課題は多く残されている。
南アには470万人のHIV感染者がいるといわれる。その数字は人口の10%を占める。2会場があるヨハネスブルクは「世界の犯罪都市」と呼ばれ、外務省のHPでも「悪化した治安は改善の兆しが見られない」と渡航に注意を呼びかけている。アパルトヘイト(人種隔離)政策が敷かれた時代に整備された道路網は世界有数だが路上では殺人、強盗、強姦が頻発。列車やバスは、観光客が安心して利用できる状況にはない。12万人分の宿泊施設の不足も指摘されている。
それでも南アは95年にラグビーW杯を成功させた実績がある。最近では地元紙が「次回W杯はオーストラリアで代替開催される」と報道し、3日にFIFAが「勝手に作り上げた話」と反論した。ブラッター会長は「(開催に)イエスと言ったのだから、南アフリカを信頼している。今後もそれは変わらない」と信頼を強調。南ア警察幹部も「犯罪対策は何の問題もない」というが…。ドイツ大会は組織委員会もFIFAも「これ以上の運営はできない」と胸を張った。さて4年後、初のアフリカ開催はどうなるのだろうか。
[2006年7月9日7時40分 紙面から]
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