このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー

ホーム > 2006年ドイツW杯 > 紙面から > ニュース



中田ドイツ大型DFほんろう/親善試合

シュートを放つも、ゴールを奪えず悔しがる中田英。手前はGKレーマン
シュートを放つも、ゴールを奪えず悔しがる中田英。手前はGKレーマン

<親善試合:ドイツ2-2日本>◇5月30日(日本時間5月31日)◇ドイツ・レバークーゼン

 これが日本の進む道だ。MF中田英寿(29=ボルトン)が、強豪ドイツから奪った2発にW杯躍進を確信した。後半12分、MF中村俊輔(27=セルティック)を起点に、相手CKからの逆襲で先制弾。同20分は右サイドを崩した速いパス展開から追加点を奪った。日本が目指すスピーディーなパス回しこそ、中田英が求めていたもの。2-2とドローに終わったものの、W杯1次リーグ初戦のオーストラリア戦に向けて、日本が「自信」という最高の収穫を手にした。

 充実した中田英の表情が、日本の成長ぶりを表していた。速く、鋭く、そしてリズミカルなパスサッカー。W杯躍進の道しるべが、ピッチに浮かび上がった。「2-0から追いつかれたのは少し残念だが、この試合は結果を求める試合ではない。内容は十分だったのではないか」。完全アウエーの中で披露した「サムライ・ブルー」の真骨頂。ホスト国ドイツに、たっぷりと冷や汗をかかせた。

 前半14分、まずは相手FKを奪って、一瞬にして決定的チャンスをつくった。FW柳沢がDFを引きつけたスキに、前線に飛び出したボランチ中田英が左足シュート。惜しくもGKレーマンに防がれたが、190センチ台が居並ぶドイツのセンターバックを完全に揺さぶった。後半12分の先制点は、相手CKからの逆襲。中田英が「特に良かった」と称賛した後半20分の2点目も、素早いパス交換から右サイドを切り崩したものだった。

 Jヴィレッジ(福島)での国内最終合宿。オーストラリア、クロアチアの大型DF対策として、カウンター攻撃を反復練習した成果を披露した。中田英は「うまくパス回しができれば、強い相手でもやれるという自信になった」。W杯前の「真のテスト」と位置付けたドイツ戦だったからこそ、価値ある2発だった。

 「このままでは大変なことになる」と警鐘を鳴らした04年3月のアウエー、W杯1次予選シンガポール戦。日本がW杯一番乗りを決めても「このチームには、まだW杯を勝ち抜く力はない」とまで言った。ドイツ戦前日にも「雰囲気が問題」とピシャリ。これまで心を鬼にして苦言を呈してきた男が、手応えを口にした。世界で勝ち進むために探していた「羅針盤」が、やっと手に入った瞬間だった。

 収穫はチームだけではない。素早い攻撃を演出する中田英自身も「コンディションは上がってきている」と自信をみなぎらせる。3度目のW杯。強豪との善戦で世界を驚かせるだけでは、もう満足できない。「これでいいということはない。細かいところを修正して反省しなければ」。鋭い眼光に映し出された日本の進むべき道。世界の頂点まで続いている。【西尾雅治】

[2006年6月1日9時24分 紙面から]


最新ニュース

記事バックナンバー


ここからサイドエリア

 

このページの先頭へ

ここからフッターエリア