中田居残り30分49本シュート打った

- 午後練習後、居残りでシュート練習をするMF中田英(撮影・蔦林史峰)
日本代表MF中田英寿(29=ボルトン)が1日午後(日本時間2日未明)の練習で、徹底してシュートへの姿勢を高めた。全体でのシュート練習に加え、居残りでMF中村俊輔、FW大黒将志らと約30分間、シュートを打ち続けた。地をはうような低い弾道がゴール枠ギリギリに飛ぶ。宙にふかさないというミドル弾の鉄則だけでなく、時折縦回転をかけたボールを狙いトーキックも交ぜるなど応用も利かせた。30分間で49本、一心不乱に打ち続けた。
「このチームになって最高のゲームだった」とベストバウトに挙げた5月30日のドイツ戦。だが、中田英の脳裏には納得できないシーンが焼き付いていたのかもしれない。前半14分。前線でキープするFW柳沢を2列目から追い越す理想的な動きでGKレーマンと1対1に。だが、またの下を狙ったシュートはブロックされ、体をのけぞらせ、悔しさのあまりほえた。
後悔はしない。解決策はシュートを打って、打って、打ちまくるだけだ。午前練習では胸トラップから反転してのシュートなど6本、午後練習も左右のクロスからボレー、ヘッドなどで31本。居残り特訓を加えて1日で86本のシュートを放った。
シュートへの美学がある。契約するナイキの最新CMは「シュートを打て!」がテーマ。CM製作にあたり、そのこだわりをコメントに残している。
中田英 U-17の時に、アフリカの選手などハーフラインを越えたらシュートレンジだと思ってどこからでも打って来ることがあった。1試合に20、30本打ってくる中で、たまに豪快なシュートが決まることがある。あれは打ってないと入らない。確実性ばかり求めるより、もう少し日本全体、代表、自分自身含めて挑戦していくことだと思う。
シュートを打てば、未来が切り開ける-。中田英が原点を確認し、W杯の勝利につながるゴールを奪う。【広重竜太郎】
[2006年6月3日9時40分 紙面から]
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