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柳沢も右太もも裏痛で離脱、2トップ不安

1日、雨の中で行った戦術練習に参加するFW柳沢(撮影・宇治久裕)
1日、雨の中で行った戦術練習に参加するFW柳沢(撮影・宇治久裕)

 ジーコジャパンの2トップが、相次いでリタイアした。FW柳沢敦(29=鹿島)が2日、右太もも裏痛で離脱した。1日のシュート練習中に負傷。この日、ケルン市内の病院で精密検査を受けた。大事には至っていないことが判明したが、2得点したドイツ戦(5月30日)で右ひざを痛めたFW高原直泰(26=ハンブルガーSV)も別メニュー調整中。W杯前最後の強化マッチとなる4日のマルタ戦は先発2トップの欠場が濃厚で、ジーコ監督も代役に玉田、大黒を指名した。

 日本代表に、またまたケガ人が出た。ボン合宿開始から1週間。田中(帰国)、加地、高原に続き、今度は柳沢が右太もも裏痛でリタイアした。ドイツ戦で抜群のコンビネーションを見せた2トップが、皮肉にもそろって負傷。W杯に向けて弾みをつける4日マルタ戦は、一転して先発2トップ不在となりそうだ。

 柳沢は2日、ケルン市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けた。森川ドクターは「大きな問題じゃないが、伸ばされた感じ。(マルタ戦は)明日の様子を見て監督と相談して決めたい」と説明。今後については「オーストラリア戦は大丈夫」と話したが、W杯本番を見据えて4日のマルタ戦は回避する方向だ。

 故障は前日1日午後のシュート練習で発生していた。柳沢は1人だけ早めに練習を切り上げた。3月25日に右足小指の付け根部分を骨折。手術と懸命のリハビリを経てW杯メンバーに入った。復帰戦となったドイツ戦では高原と絶妙のコンビネーションで、ホスト国から2発を奪う原動力にもなっていた。

 だが、その翌日の5月31日に右ひざ痛が再発。国内最終合宿中から抱えていた故障だったが、今回の太もも裏は新たな個所だけに不安は残る。「原因は分からない」と森川ドクターは首をひねるが、ボン入り後の予想外の寒さが影響したのかもしれない。

 そのドイツ戦で右ひざ内側じん帯を痛めた高原は、別メニュー調整を続けている。この日からスパイクを履いてランニングを開始したが、ボールには触らなかった。慎重にリハビリを進めているためで、マルタ戦も「無理させたくない」と森川ドクターは欠場を示唆した。高原は「大丈夫」を繰り返しており、照準はあくまでW杯初戦となる12日のオーストラリア戦に合わせているようだ。

 ジーコ監督は高原と柳沢について「明日(3日)の練習に合流しなければマルタ戦は使わない」と明言。「その場合、玉田と大黒がスタートになる」と2トップ入れ替えの方針を明かした。玉田は「ドリブルとかスピードに乗ったプレーをしていきたい」と意欲十分。大黒も「準備はいつでもしている」と気合を入れていた。

 だが、ドイツを切り崩したのは2トップの「あうんの呼吸」だった。柳沢が復帰できるのかどうか。ジーコジャパンに与える影響は大きい。

[2006年6月3日9時18分 紙面から]


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