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俊輔、アジリティー=俊敏性生かして勝つ

セットプレー練習でCKを蹴るMF中村(撮影・蔦林史峰)
セットプレー練習でCKを蹴るMF中村(撮影・蔦林史峰)

 MF中村俊輔(27=セルティック)が、W杯初戦を制する「勝利の方程式」を計算した。バランスを崩さず組織的な守備で相手攻撃陣を封じる一方、日本の持ち味であるアジリティー(俊敏性)を生かすプレーを基盤に、最後の最後で勝利をもぎ取る作戦。10日午後に行われたセットプレー時の守備練習でも、クリアボールから攻撃展開をイメージする動きを繰り返した。

 中村は「前(相手陣)で五分にいったらやられる。日本は組織で勝つしかない」と、まず守備で耐えることをポイントに挙げた。相手の右サイド、エマートンからオーストラリアはチャンスをつくってくる。「相手が自陣に入ってきても後ろから追っかけるのではなく(相手の前に)回り込んで守る」。5月30日の親善試合ドイツ戦でセットプレーから2失点した反省を踏まえ、ゴール前での不用意な反則をなくすことが目的だ。

 堅守が、やがて得点のリズムを生む。「点を取れなくても、バランスを崩さないことが大事」。守備で我慢した上での速攻、粘り強く相手の嫌がるプレーを続けて相手から得点を奪うイメージだ。「守ってから速攻に移るときの走りだしのタイミングも(全員が)分かっている」。主力と控え組に分かれた守備練習では、味方のクリアボールを拾うと同時にカウンター攻撃へ。中村から前線に残る柳沢、最終ラインから右サイドを駆け上がる中田英へ素早くパスをつないだ。

 試合の流れの中では司令塔として攻撃のタクトを振るう。「ヤナギさん(柳沢)タカ(高原)がコチョコチョやれば、相手はついてこられない。相手の裏をかくプレーを続けてプレッシャーをかければ、自分たちの時間が増える」と日本の持ち味である俊敏性を生かし、縦突破とサイド展開を組み合わせる考えだ。

 CK練習では中田英に任せることなく、すべて自分で蹴った。ニアやファーサイド、ショートCKなど数種類をテスト。「ヒデさん(中田英)やアレ(三都主)にマークがついてくれれば、中が空く」。粘って守り抜いた末に、自ら放つ飛び道具でとどめを刺す。決戦への準備は整った。あとは「勝利の方程式」を実践して、白星スタートを切ることに集中する。【山下健二郎】

[2006年6月11日9時25分 紙面から]


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