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終わってない!ジーコ監督逆襲宣言/F組

ぼう然とするジーコ監督。右下はアロイージに指示を出すヒディンク監督
ぼう然とするジーコ監督。右下はアロイージに指示を出すヒディンク監督

<1次リーグ:オーストラリア3-1日本>◇12日◇F組◇カイザースラウテルン

 ジーコジャパンがよもやの完敗を喫した。3大会連続でW杯に臨んだ日本代表は、1次リーグ初戦でオーストラリアと対戦。前半26分にMF中村俊輔(27=セルティック)のゴールで先制したが、その後の決定機を逃すと後半39分から立て続けに3失点。1-3と初戦黒星の苦しいスタートとなった。相手の高さとパワーに屈する厳しい現実を見せつけられたジーコ監督(53)だが、試合後には2大会連続の決勝トーナメント進出へ巻き返しを宣言。1次リーグ第2戦クロアチア戦(18日、ニュルンベルク)での必勝を誓った。

 予想外の完敗だった。ファインセーブを連発したGK川口を中心に、日本のDF陣が粘り強くオーストラリアの攻撃をはね返してきた。しかし、後半39分のMFケーヒルのゴールを境に緊張の糸が切れた。ロスタイム3分を含め、試合終了まで9分で3失点。1次リーグ突破へ大事な初戦で、勝ち点1さえも挙げることができなかった。

 ジーコ監督 相手が3トップにし、ディフェンスが薄くなった後半に確実に追加点を取っておけば、このような展開にならなかった。1点のリードを守るサッカーでミスをしてはいけなかったが、試合運びにミスがあった。リードしている時の(時間の)使い方ができなかった。

 前半26分に中村の幸運なゴールで先制した。ジーコ監督は30度を超える暑さを考慮。ハーフタイムには「暑いのでボールを動かし、相手を動かす。リードしているときのサッカーをしよう」と指示をしたが、ミスからボールを失い、体力を消耗した。最後は3トップにしてロングボールを入れてくるオーストラリアの高さ、パワーに対応し切れず、スローインを競ったこぼれ球を決められ同点になると、あとはなすすべがなかった。

 ジーコ監督 6フィート(約182センチ)以上の選手がそろっていて日本には難しかった。ロングボールを入れられると、ディフェンスのしようがなかった。

 練習し、対策を練ってきたはずのオーストラリアの高さとパワーの前にジーコジャパンは屈した。圧倒的な個人の体力差と、勝利に対する執念の差まで見せ付けられた。得失点差を考えても、1次リーグ突破は極めて厳しくなった。

 しかし、まだ終わったわけではない。ジーコ監督は自らに言い聞かせるように言った。

 ジーコ監督 こういう結果もあり得ること。(昨年の)コンフェデ杯でもこういう状態から持ち直したじゃないか。しっかりとしたサッカーをできる要素がある。

 初戦でメキシコに1-2と逆転負けした昨年6月のコンフェデ杯。決勝トーナメント進出こそ逃したが、欧州王者ギリシャに1-0で勝ち、王者ブラジルを土俵際まで追い詰めた(2-2ドロー)自信もある。

 初戦の黒星は痛いが、巻き返すチャンスを残っている。

 ジーコ監督 残念な結果だが、いい部分もあった。そこを引き出しながら次につなげたい。次のクロアチア戦は勝ちにいく。気持ちを切り替えて勝ち点3を取る。

 勝負強さは逆境でこそ問われる。4年間修羅場をくぐり続けたジーコは、2大会連続の決勝トーナメント進出への望みは捨てていない。【岡本学】

[2006年6月13日9時21分 紙面から]


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