このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー

ホーム > 2006年ドイツW杯 > 紙面から > ニュース



ジーコ監督が厳命「FWが2点取れ」

ライン川沿いの道を散歩するジーコ監督(AP)
ライン川沿いの道を散歩するジーコ監督(AP)

 日本代表のジーコ監督(53)が、4年間の総決算となる22日のブラジル戦へ異例のゲキを飛ばした。1次リーグ突破へ2点差以上での勝利が最低条件になる世界王者との対戦を前に、FW陣に奮起を要求。「FWに点を取ってほしい。(2得点以上という)ノルマが懸かっている。これができないと次へ行けない」。愛弟子のFW柳沢にも苦言を呈するなど、これまでになかった厳しい姿勢で「奇跡」を呼び起こす。

 なりふりなんて構っていられない。2大会連続の決勝トーナメント進出へ、ジーコジャパンにはブラジル戦で2点差以上の勝利が最低条件となる。ジーコ監督は言った。

 「オーストラリアが勝つと自力突破がなくなる。状況的には難しいが、これ(サッカー)を職業にしているものとして、国を代表するものとして、少なくとも可能性があるなら最善を尽くす。選手もそう思っている。しっかりとした気持ちで選手をピッチへ送り出したい」。

 2試合で「結果」を出せなかった布陣の変更も示唆しながら、最後まであきらめない姿勢を前面に押し出した。

 これまでとは違う。4年間の頑張りが、この一戦の結果に左右されるといっても過言ではない。その戦いを前に、ジーコ監督は選手に対し今までにない厳しい姿勢を見せた。2試合連続無得点のFW陣へ、2得点以上というノルマ達成を要求。「FWに点を取ってほしい。(2得点以上という)ノルマが懸かっている。これができないと次へ行けない」と語気を強めた。

 さらにクロアチア戦の後半6分、加地の右クロスを合わせ損なったFW柳沢にも苦言を呈した。「センタリングに対して(ブラジルFW)アドリアーノならインサイドで合わせるだろうが、柳沢は(インステップと)違った。準備不足だ!」。柳沢を「ブラジルのユース並み」と酷評したブラジル人記者に、これまで選手をかばい続けてきたジーコ監督が「禁じ手」を切った。

 大一番を前にしたゲキは「カンフル剤」の意味合いが強い。選手を信頼していないわけではなく「もっとしっかりやれ」というジーコ監督の愛のムチ。主力組がホテルで別メニュー調整だった19日の練習では自らパスの出し手となり、大黒、玉田、巻のFWに小野、遠藤両MFを加えた5人へ225本のシュートを打ち込ませた。「味方に本当にやさしいパスを出して、そのままシュートを打てるようにした」と現役時代と遜色(そんしょく)ない好パスで、攻撃陣のイメージを高めた。無理をした翌日は「アイシングを欠かせない」と鈴木通訳は監督のひざの状態を心配するが、決戦へじっとしていられなかった。

 練習中には雷雨にも襲われた。W杯出場を決めたバンコクでの北朝鮮の前にも強烈なスコールがあった。大雨、地震などはジーコジャパンにとって吉兆。「練習に集中して気付かなかった」(ジーコ監督)が虹も出た。「歴史的に見ても本番でブラジルに勝つのは数少ない。でも、やらなくちゃいけないんだ」。土壇場で強運を見せてきたジーコジャパンが、ミラクルを信じて最後まで戦う。【岡本学】

[2006年6月21日8時38分 紙面から]


最新ニュース

記事バックナンバー


ここからサイドエリア

 

このページの先頭へ

ここからフッターエリア